子どもとオリジナルの遊び。「昨日なんの夢みた?」
2017年09月19日【投稿BOXの声】
葛城市にお住いの「K.S」さんからの投稿です。
子どもと、夢のような夢の話。どんどん創造が膨らんでいきます!
娘が「昨日なんの夢みた?」と訊いてきて、私がそれに答えるという遊びをしています。
もちろん真面目に自分がみた夢の話なんてしません。きっと怖がって二度と話を振ってはくれないからです。
夢みたいな夢のお話です。
たとえば…
「こんな夢みたよ。お星さまのとてもきれいな夜。お母さんが空を見上げていると、足元に雲が流れてきて、お母さんを乗せてふわふわ浮かび上がったの。」
そう言いながら紙とペンを出してきて、まず私が絵を描きます。
「すると向こうから○○ちゃん(娘)がお月さまに乗ってやってきたんだ。傍にはキラキラ光るお星さまがあってね、そこにウサギさんが乗ってるの。他にも沢山お星さま。」
すると娘も参加してきます。
「他のお星さまにはネズミちゃん、カエルちゃん、小さいカバちゃん。あとシャボン玉もいっぱい出てきたよー」と話を付け加えてくるので、それに合わせて絵を描いてあげます。
娘はシャボン玉をいっぱい描いて余白を埋めました。
私はそんなに想像力がないので、すぐにネタ切れしてしまいます。
ある日、テレビで天川村洞川の洞窟にて、もの凄い洞窟好きな探検家が6時間かけて未知の空間を発見するという番組がありました。
そこは閉塞感いっぱいの洞窟で、20cm幅の隙間しかない穴を這い降りたり、水溜まりが広がっていて一見そこで行き止まりと思われる中を、潜ってかろうじて天井に口だけ出してどうにか呼吸しながら低い空間を仰向けになって進んでいく様子が、見ているこちらまで苦しくなりそうでした。
そうだ、これを夢の話に使おう!と、怖くないようにアレンジしたのが、こちら。
「お母さんが朝に目を覚ますと、目の前が緑色でした。というより体が緑色の膜に包まれていてどうにも動けません。
「狭いよう、どうしよう」ともがいたら、その膜がベリベリッと破れて外に出てこられました。いったい何の皮だろうと周りを見てみると大きなオクラでした。
お母さんの横で、もぞもぞ動くオクラの実がなっていて、手で割いてみたら○○ちゃんが入っていたのよ。」
娘も言います。「そしたら二人ともネバネバで、オクラの種だらけになっちゃったんだね。」
とにかく娘が乗ってきてくれれば成功です。
娘の見た夢はというと、雲をお手てでちぎってお餅を作って、山もプチッとちぎってヨモギ餅にして食べたらしいです。
それとか、ご近所のトイプードルが夢に出てきて、お花畑の中を風船と遊んでいるの、といいながら絵を描いたりします。
でも寝言を聞いていると、どうも彼女が見てる夢はおよそファンタジーな世界にいるようには思えないんです。「うーん、そうじゃないの、違うの!」と足をばたつかせながら何かと戦っているようで、実際こどもってどんな夢を見てるのか気になります。
このお遊びの理想の形として、NHKの子ども番組「みいつけた!」の1コーナー「おててえほん」が出来れば良いのですが、まだそこまで構成力が発達していないので、自分で思い描く夢の世界をぼちぼち表現させようと思いました。
長いドライブや電車での移動時間を持て余した時などに、手軽に楽しく遊びながら想像力がつけば、母は楽チンです。