企業情報

野菜の品種開発と家庭菜園を奈良から発信していく。株式会社大和農園です。

2021年10月26日

奈良県天理市で、野菜の品種研究開発、種苗や農業資材の販売を手掛けられている大和農園様。現在の事業について、これからの展望について伺いました。

どのようなお仕事をされていますか?

大きく分けて2つの事業をしています。一つ目は法人向けの事業で、野菜の品種研究開発をし、全国および海外へ卸売りをしています。色々な野菜を作っていますが、代表的なものはスイカ・キャベツです。なかでもスイカの育種で全国トップシェアを誇る「縞王」は約60年前に当社で誕生しました。この品種は奈良県の気候風土に適しており、大和農園の技術が知られるようになるきっかけとなりました。種苗の育種は、一つの品種が出来上がるまでに約10年かかるといわれており、長期的な視点が必要です。我々のところでは7~8割方完成した状態で実際に生産される農家さんの元に赴き、開発の段階から一緒に取り組んでいます。育てやすく、味が美味しく、流通面でも優れた品種を農協や農家さんと共に開発することによって、生産者と市場のニーズを汲み取ったより良い品種へと作り上げます。また生産者に向けて講習会を開いたり、課題や今後の展開をうかがった上で品種提案やアドバイスをしたりと、産地育成にも取り組んでいます。日本の育種技術は優れており、海外でも高い需要があります。生産地に適した良質な種子を提供することは、農業の手法が確立されていない地域においても生産性向上・収入向上へと繋げることができます。
二つ目は、個人向けの事業です。通販カタログやオンラインショップを通じて、家庭菜園を楽しむ方のために野菜・草花種子・球根・苗・農業資材などの販売をしています。通販カタログに関しては約80年前から取り組んでおり、ホームセンターでは販売していないような珍しい品種を取り扱っていることを強みとしています。長年家庭菜園を楽しまれる、いわゆるベテランのお客様をターゲットとしていましたが、最近では初心者の方向けの商品にも力を入れています。コロナ禍でさらなる健康志向の高まりやおうち時間が増えたこともあり、気軽に始められるキットやおしゃれなグッズなどを展開し、身近に生活に取り入れていただけるような工夫をしています。

これからのビジョンについて教えてください。

2020年におかげ様で創業100周年を迎えました。これまで関わってくださった皆様方に深く感謝を申し上げます。100年企業として誇りをもちながら、これからも社会幸福創造会社として認知され、お客様・スタッフの幸せをともに考えていきたいと思っています。また長年この奈良の地で歩んでまいりましたが、知名度はあるものの、地域の方にとって「大和農園」は何をしている会社なのか、いまひとつ認識されていなかったりします。今後は地域にも貢献し、様々な挑戦に取り組むなかで「大和農園最近どうしたん?」と良い意味で噂されるようになっていきたいです。

私たちの会社は、みんなで意見を出し合って助け合って仕事をしていく会社です。興味のある方は、一度ご訪問ください。面接というより、あなたの将来についてお話しましょう。

仕事のやりがいは何ですか?

2019年に吉田睦社長が新たに就任しました。元々育種業界の出身ではないこともあり、社員と一緒に取り組み会社を成長させるという考えを強く持ってくれています。また、弊社の経営方針の一つに「失敗を恐れず、まずはチャレンジする」という言葉があります。組織と個人が成長する為には新たな取り組みにチャレンジすることが大切であり、失敗を恐れて立ち止まってはならないと常日頃から背中を押してもらっているので、入社して3年半の間に多くの新たな取り組みを実践させてもらいました。全てがうまくいったわけではありませんが、新たな成功や失敗を経験できたため、間違いなく私や部下、組織が成長していると実感しています。
ここで少し私の経歴と入社のきっかけをお話しさせていただくと、前職でも総務部に所属していましたが、主に人事関連を任されていた為、次の会社では会計・経理の領域に携わりたいという思いがありました。面接でその思いを伝えたところ、「大和農園としては経験者を探していましたが、あなたの熱意を聞いて任せてみたいと思いました。バックアップはするので一緒に成長していきましょう」と言葉をいただき、入社にいたりました。結果、経理・会計の仕事を任せていただけ、想定していた以上にやりがいをもって仕事が出来ていると実感しています。
また、この会社がすごいと思うところは会長や社長がとても社員を愛しているということです。社員だけでなく、それぞれの家族にまで気を配ってくださって、大切にされているとひしひし感じます。そのおかげか、お世辞ではなく、本当に社員同士が和気あいあいとしていて雰囲気も良く、緊張と緩和のバランスがとれている会社です。

この地域の魅力はどんなところですか?

仕事のやりがいは何ですか?
私は数年前に、京都から奈良へ引っ越してきました。移住したきっかけは、奈良へ妻と小旅行にきた時に、たまたま出くわしたバスの運転手の方や郵便局員の方が本当に親切だったんです。1日に多くの優しさと心遣いに触れ、これは偶然ではないなと、笑 奈良県には親切な人が多いと感動しました。そのあとすぐに不動産会社に行き、1カ月後には奈良に住んでいました。これには妻も驚いていましたが、今考えても良い決断をしたと心から思います。我が家には子どもが3人いてそれなりに騒がしいのですが、お隣さんはとても穏やかで、温かく見守ってくださっています。本当に奈良はとても良いところですので、自信をもっておススメします。

株式会社大和農園
〒632-0077 奈良県天理市平等坊町110番地
TEL : 0743-62-1182
Web : https://www.yamatonoen.co.jp//

writing
hug